ここからは、固定資産税の支払い方法についてご説明致します。
◆現金払い
複数の支払い方法のなかでも最も一般的とされている支払い方法は、金融機関の窓口や都道府県事務所、コンビニエンスストアなどで現金で納税する方法です。
現金で支払うメリットとしては、各自治体から郵送された納付書を持参すれば、事前の手続きや手数料もかからずに支払えるといった点が挙げられるでしょう。また、現金で支払った場合は、その場ですぐに領収証を発行してもらうことができます。納税証明書を取得したい場合は、領収証書が必要となるため、受け取った領収証は大切に保管しておくようにしましょう。
しかし、コンビニエンスストアで支払う際は、注意しなければならない点もあります。コンビニエンスストアで納付する場合は、納付書1枚あたり30万円までしか取り扱いができません。そのため、30万円を超える場合は、金融機関や各自治体の窓口で納める必要があります。
◆口座振替
口座振替は、1度申し込みを行えば継続的に口座から自動引き落としされます。そのため、支払い方法のなかで最も支払い忘れのリスクが少ない方法といえるでしょう。また、手数料がかからないという特長もあります。
しかし、口座振替で支払ううえで、注意しておきたい点があります。口座振替で納税する場合は、領収証を受け取ることはできません。また、口座振替の申し込み期限は、振替日よりも1か月ほど前に設定されているため、引き落としのタイミングは問題ないか必ず確認しましょう。
◆スマホ決済
スマホ決済は、スマホ決済アプリを利用して納付する方法です。エリアによっては、固定資産税だけでなく、都市計画税や不動産取得税などもスマホ決済に対応している場合があります。そのため、自分の最寄りの自治体はスマホ決済に対応しているのか、一度確認してみるのもよいでしょう。
便利で気軽なスマホ決済ですが、注意しておきたい点もあります。それは、2重納付になってしまう可能性がある点です。スマホ決済をする場合は、納税通知書に記載されたバーコードを読み取って支払いを行うため、領収した印のない通知書が手元に残ります。そのため、誤って一度支払ったものを、再度支払ってしまう可能性があるのです。そういったことを防ぐためにも、支払い終えた納税通知書には、支払ったことが分かるように印やメモを残しておくことをおすすめします。
◆クレジットカード決済
自治体によっては、クレジットカード決済に対応している場合もあります。クレジットカード決済をする最大のメリットとしては、固定資産税の納付でもポイントやマイルがたまるという点があるでしょう。ポイント還元率の高いクレジットカードであれば、お得に納税することができます。たとえば、10万円の固定資産税を納める場合、ポイント還元率が1%だとすると、単純計算して1000円分のポイントが得られることになります。
ただし、クレジットカードを利用して支払う際は、手数料が発生する点には注意が必要です。そのため、クレジットカードでの支払いを検討する際は、ポイントやマイルが手数料を上回るかどうかを確認する方が賢明でしょう。
◆ペイジー決済
ペイジーマークのある納付書の場合は、ペイジー決済をすることができます。ペイジー決済とは、公共料金や税金などをインターネットバンキングやATMを利用して支払う方法です。インターネットバンキングの場合は、スマホやPCがあれば自宅からでも支払いができるため、時間に縛られず気軽に納付できます。
ATMからペイジー決済を行う場合は、納付書に記載されている収納機関番号や納付番号などを入力し、支払いを行います。ATMを利用する場合は、納税内容や入力項目をしっかりと確認したうえで支払うようにしましょう。