当事務所でお問い合わせ頂くお客様の中には毎年数件「海に近い物件を探しているのですがありますか?」というお問い合わせを頂いております。
お客様により、「海に近い」という条件以外の条件は様々ですが、今回は「海に近い物件」を購入する時の共通の考え方をお話ししていこうと思います。
【目次】
①海に近い家に住むメリットとデメリット
②海に近い家に住むときに大切なこと
③海に近い物件を賃貸で借りてみる
<海が近い家に住むメリット>
・広い空や海や波の音、自然に癒される
・お散歩が最高
・子供が小さいご家庭なら海で遊ばせることができる
・マリンスポーツが気軽に楽しめる
・花火大会やバーベキューなどのイベントを楽しめる
・絶景(特に夕日や朝日)を堪能できる
・魚介類の鮮度が高い
<海が近い家に住むデメリット>
・塩害や砂により、車が傷みやすい
・家の外壁が傷みやすい
・育てられる植物が限定的になる
・洗濯物に潮の匂いや砂などが付着しやすくなる
・湿気が多いため洗濯物が乾きづらい
・窓ガラスが汚れやすい
・砂埃が入ってきてお掃除の手間がかかる
・台風のときはさらに強風になりやすい
・津波のリスク
・室外機やポスト、給湯器など外にあるものがさびやすくなる
・さびると壊れやすくなるため維持費などもかかる
海に近い暮らしでなによりも気をつけなければいけないことは、「津波」などの災害です。日頃から高い防災意識を持たなければなりません。
具体的に何をする?
・津波ハザードマップを見て住んでいる地域の想定される津波の高さや予想到達時間を調べておきましょう。(※ハザードマップは自治体のHPなどで確認できます)
・ハザードマップをしっかり見ていざというときの安全な避難経路を津波が到達しない高さの高台まで実際に何回も定期的に行きましょう。
・家族がはぐれた場合にどうするか日頃から打ち合わせをしておきましょう。
・家から避難場所、仕事場から避難場所など実際に災害を想定しながら避難訓練をしましょう。
・防災グッズやスニーカーなど避難に必要なものを用意しておきましょう。
・窓ガラスは雨戸やシャッターを設置しておいたり、強化ガラスにしておくなど対策しておくと安心です。
<もし大津波警報や注意報が発表されたら・・・>
すぐに海岸から離れて、事前の打ち合わせどおりに高台や津波避難ビルなどの避難場所に避難しましょう。また、海沿いは風の影響も受けやすいので、台風のときも注意が必要です。
塩害や災害のリスクを考えると、海が近い家をいきなり購入するのはハードルが高いと思われる方は賃貸物件を借りてみることをお勧めします。
もちろん余分に費用がかかる事になりますか、らお金に余裕のある方向けにはなってしまいますが、1年間住んでみて四季を感じるのがベターだと思います。